ハンナ・ストロング 著、石田亜矢子 訳
グラフィック社 2500円+税 4月発売

奇才ウェス・アンダーソン監督のデビュー作から最新のNetflix短編作品まで、計17作品を題材に、各作品の印象的なシーンから色彩を抽出。緻密な配色の組み合わせと、その驚くべき視覚効果を体系的に学べる究極のヴィジュアルブックが発売される。ウェス映画のファンだけでなく、配色のインスピレーションを求めるデザイナーやクリエイターの創造性を刺激する一冊。
千野香織 著、池田忍 編
岩波書店 1750円+税 4月15日発売

中世日本美術から現代アート、ミュージアム展示に、フェミニズム、ポストコロニアル批評を導入して論考。「主体」が「客体」に向ける欲望に満ちた視線を分析するとともに、作品に宿る他者の痛みや希望を引き受け、社会を問い続ける一冊。美術史研究の新地平を拓いた著者の重要論文を選りすぐり文庫化される。
アン・マッシー 著、大野千鶴 訳、長嶋りかこ、根来美和 特別寄稿
BNN 3000円+税 4月15日発売

広範なデザイン分野における1900年代から現代までの女性たちの実践と貢献を、歴史のなかに位置づけ直す新たな「デザイン史」の入門書が発売。150点超のフルカラー図版とともに、デザイン領域における女性たちの仕事・活躍を紹介する。また巻頭には、グラフィックデザイナーの長嶋りかこ、キュレーター・研究者の根来美和による特別寄稿を掲載。日本語圏の読者に向け、この新たな試みにさらなる展望を加える。
ニコラ・ブリオー 著、辻憲行 訳
水声社 3200円+税 4月中旬発売

古典的な人間中心主義から脱し、21世紀のアートは動物、植物、鉱物、機械、微生物など、無数の「非人間」たちとともに奏でられる多声的な協奏曲となった。西洋近代の二元論を解体し、あらゆる存在が同一の宇宙で交信し合い関係的風景をまなざす、現代の新たな美学とは何か。
岡田温司 著
青土社 2600円+税 3月25日発売

いちど見たら忘れない特徴的な画風にもかかわらず、これまで作品には十分に焦点が当てられてこなかったイタリア生まれの芸術家アメデオ・モディリアーニ。モデルの有名無名を問わず、一貫して知己を描き続けた画家の核心はどこにあるのか。瞳のないまなざしが喚起させる「気分」とは何かを探る。ムード、ヌード、ボヘミアン、モード、フェイクの5つの視点と豊富な図版からその真髄に触れる異色の芸術論にして決定版が発売。
渡邉大輔 著
講談社 1600円+税 3月18日発売

映画が無声からトーキーへと移行し、溝口健二、小津安二郎らが活躍した30年代の「第一の黄金期」。映画が大衆娯楽の中心になり、黒澤明、溝口健二らが国際的な巨匠となった50年代の「第二の黄金期」。そして、庵野秀明、岩井俊二、新海誠らがメジャー化した2010年代を「第三の黄金期」とし、デジタル化やメディアミックス以降に到来した新しい映画文化の姿や、その想像力へと至る日本映画の系譜を描き出す。