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AIが急速に社会へ浸透するいま、感じることの価値をあらためて問い直すコレクション展。ブルース・リーの言葉「Don’t think. Feel.」を手がかりに、東京都写真美術館の収蔵作品から、触覚に限らない感触や共感覚、感性的なコミュニケーションを喚起する作品を選び出す。写真を見るという行為そのものを、より身体的で想像力に満ちたものへと開いてくれる企画だ。
会場:東京都写真美術館
会期:4月2日〜6月21日
毎年人気の建物公開展が今年も開催。2026年は動物を切り口に旧朝香宮邸(東京都庭園美術館の本館)を読み解く。白孔雀や鶴、犬、ウサギなど、実際にこの邸宅で飼育されていた動物たちの気配をたどりながら、鹿や魚をはじめとする室内装飾のモチーフにも目を向ける構成だ。アール・デコの洗練と生きものたちの存在が重なることで、朝香宮邸がたんなる名建築ではなく、かつて確かに営まれていた生活の場だったことが見えてくる。ニュースはこちら。
会場:東京都庭園美術館
会期:4月11日〜6月14日
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マルタン・マルジェラの日本初となる大規模個展が、1927年竣工の歴史的建築・九段ハウスで開催される。作家自身による展示構成とキュレーションのもと、再利用、分解、変容といったマルジェラの主題が、生活の痕跡を残す邸宅空間のなかでどのように立ち上がるのか。ファッションの文脈だけでは回収しきれない、親密で私的なアーティストとしてのマルジェラに触れられる貴重な機会だ。ニュースはこちら。
会場:kudan house
会期:4月11日〜4月29日
20世紀フランス絵画を代表するジョルジュ・ルオーのコレクションで知られる同館ならではの展覧会。今回は近年新たに加わった収蔵品を軸に、初期から晩年までの代表作を「アトリエ」という視点から再構成する。晩年のアトリエの一部再現や、実際に使われた画材や机の展示を通して、作品を生み出した空間や時間の厚みまで感じ取ることができる。
会場:パナソニック汐留美術館
会期:4月11日〜6月21日
ミューぽんで100円OFF!
日本のエレガンスを世界に発信したファッションデザイナー、森英恵の没後初の大規模回顧展。オートクチュールをはじめ、資料や初公開作品を含む約400点を通じて、その華やかな仕事と創造の核に迫る。蝶のモチーフで象徴される軽やかさの背後にあった意志、そして国際舞台で日本人女性として道を切り開いた生き方までを見渡せる。島根県立石見美術館で開催された本展のレポートはこちら。
会場:国立新美術館
会期:4月15日〜7月6日
晩年の歌川広重が手がけた《名所江戸百景》全120点を、約8年ぶりに一挙公開。江戸の名所を描いたシリーズとして広く親しまれてきた作品だが、本展ではそこに込められた広重の実験精神や構図の大胆さ、そして変わりゆく都市の気分をすくい取る鋭さが、あらためて浮かび上がる。
会場:太田記念美術館
会期:4月15日〜6月14日
シュルレアリスムを絵画や彫刻だけに閉じ込めず、広告、ファッション、インテリアへと広がった運動としてとらえ直す展覧会。夢や無意識、偶然への関心が、20世紀の視覚文化全体にどのような変化をもたらしたのかをたどる。大阪中之島美術館のレポートはこちら。
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
会期:4月16日〜6月24日
ミューぽんで200円OFF!
挿絵、舞台美術、壁画など幅広い分野で活躍したスイスの画家カール・ヴァルザーを、日本で初めて本格的に紹介する展覧会。1908年の来日を通じて描かれた東京や宮津の風景、水彩の鮮やかな色彩、世紀末的な陰影を帯びた作品群が一堂に会する。
会場:東京ステーションギャラリー
会期:4月18日〜6月21日
ミューぽんで100円OFF!
小説家・随筆家として知られる宇野千代の人生と交友や美意識を、新たに寄贈された資料群からたどるコレクション展。文学史上の人物としてだけでなく、モダンな都市文化を体現した存在として宇野を見直す。また、東郷青児らとの交流や、華やかな人間関係のなかで花開いた創作の背景も見えてくる。
会場:世田谷文学館
会期:4月18日~2027年3月28日
幕末から明治にかけて活躍した河鍋暁斎の魅力を、世界屈指のコレクター、イスラエル・ゴールドマンの所蔵品からたどる展覧会。肉筆画、版画、日本初公開作品を含む充実した内容で、暁斎の奔放な筆致、ユーモア、妖しさ、技巧が際立つ。伝統絵画の継承者であると同時に、時代の変化を敏感に映し取った表現者としての暁斎に出会いたい。
会場:サントリー美術館
会期:4月22日〜6月21日
長らく休館していた江戸東京博物館の再始動を告げる特別展。武士の都として栄えた江戸を、芸術や生活文化、都市の活気、人と人との交わりから読み解いていく。豪奢なイメージだけではない、大江戸という巨大都市を支えたエネルギーの総体に迫る内容となりそうだ。ニュースはこちら。リニューアルオープンのレポート記事もチェック。
会場:江戸東京博物館
会期:4月25日〜5月24日
『はらぺこあおむし』日本語版50周年を記念し、アメリカのエリック・カール絵本美術館とともに開催される展覧会。世界中で親しまれてきたカールの絵本を、原画や制作プロセスを通してたどることができる。親しみやすさの奥にある色彩感覚、コラージュの巧みさ、子供に向けた表現の豊かさを、あらためて美術の視点から味わいたい。ニュースはこちら。
会場:東京都現代美術館
会期:4月25日〜7月26日
20世紀アメリカ具象絵画の巨匠、アンドリュー・ワイエスに焦点を当てる展覧会。窓やドアといった境界のモチーフを手がかりに、ワイエスが描いた内と外、私的な世界と外界との緊張関係を読み解く。静謐な風景画として親しまれてきた作品を、より心理的で繊細なものとして見直すきっかけとなりそうだ。ニュースはこちら。
会場:東京都美術館
会期:4月28日〜7月5日
現実以上に生々しい人体彫刻で知られるロン・ミュエクの大規模個展。巨大化や縮小によって違和感を生みつつ、皮膚や髪、肉体の重みまで迫真的に表現するミュエクの作品は、見る者の身体感覚を強く揺さぶる。パリ、ミラノ、ソウルを経て東京に到着する本展は、世界巡回の流れのなかで、彼の彫刻が持つ人間を見ることの不穏さをあらためて体験できる。ニュースはこちら。
会場:森美術館
会期:4月29日〜9月23日
絵本やマンガも交えながら、日比野克彦の芸術実践を形成過程からたどる大規模展。完成した作品だけでなく、手つきや振る舞い、人と関わる方法にまで視線を広げることで、2000年代以降の拡張的な活動も含めた作家像が浮かび上がる。水戸芸術館現代美術ギャラリーのレポート記事はこちら。
会場:八戸市美術館
会期:4月18日〜9月23日
ゴッホを入り口に、印象派を軸とするフランス近代美術の広がりを見渡す展覧会。人気作家の名で引き寄せつつ、その前後に連なる絵画の流れや時代の空気もじっくり味わえる構成に期待したい。
会場:宇都宮美術館
会期:4月19日〜6月21日
大正から昭和にかけて独自の美意識を築いた小村雪岱の全貌に迫る回顧展。装幀、挿絵、日本画、舞台美術へとまたがる仕事を、人とのつながりから再考する構成が特徴だ。端正で静かな画面のなかに潜む緊張感と洒脱さを、まとまった規模で見られる貴重な機会となる。
会場:千葉市美術館
会期:4月11日〜6月7日
ミューぽんで100円OFF!
琳派や南画、西洋絵画の新しい表現を吸収しながら、明治末から大正初期の日本画に鮮烈な個性を刻んだ今村紫紅の大回顧展。短い生涯のなかで、日本画の更新に挑んだその実験精神をあらためて見たい。
会場:横浜美術館
会期:4月25日〜6月28日
「路上は誰のものか」という切実な問いから、公共性と自由を再考する展覧会。過去の実践から現代都市への批評的なアプローチまでをつなぎ、ユーモアと喧騒を含んだ路上の芸術を浮かび上がらせる。都市で生きる私たちのふるまいそのものを問い返す企画だ。
会場:金沢21世紀美術館
会期:4月25日〜9月6日
葛飾北斎と福田美蘭、時代を超えた二人の視線が長野県の小布施で交差する。北斎館の代表的な所蔵品を下敷きに、福田が独自の解釈とユーモアで応答することで、古典の見え方が刷新される。たんなるオマージュではなく、名作を現在進行形の問いへと変える企画として楽しめる。
会場:北斎館
会期:4月11日〜6月7日
1960年代から最新作まで約120点が集まる、櫃田伸也(ひつだ・のぶや)の過去最大規模の回顧展。風景を描き続けてきた画家として知られるいっぽう、その絵画はたんなる記録でも再現でもない。本展は、風景とは何か、絵画とは何かという問いを、櫃田の歩み全体から静かに投げかけてくる。
会場:豊田市美術館
会期:4月4日〜6月21日
ミューぽんで100円OFF!
世界的な知名度を誇る写真祭「KYOTOGRAPHIE」の2026年テーマは「EDGE」。環境的にも政治的にも個人的にも不安定な時代において、際に立つことからどのような視点や創造が生まれるのかを問う。会場そのものの魅力も含め、都市を歩きながら写真と出会う体験がこのフェスティバルの醍醐味だ。ニュースはこちら。
会場:八竹庵(旧川崎家住宅)
会期:4月18日〜5月17日
森山大道の軌跡を、フォトエッセイや同人誌『プロヴォーク』、写真集『写真よさようなら』などからたどる回顧展。都市を彷徨い、ノイズや断片を掴み取りながら、写真の制度そのものに揺さぶりをかけてきた作家の仕事を一気に見渡せる好機だ。
会場:京都市京セラ美術館
会期:4月18日〜5月17日
森村泰昌、ヤノベケンジ、やなぎみわという、関西から強い存在感を放ってきた3作家が集結。演劇性、物語性、身体、終末観、変身願望など、それぞれ異なる方法で時代と対峙してきた作家たちの共鳴が見どころ。関西現代美術の厚みを体感したいなら外せない展覧会になりそうだ。ニュースはこちら。
会場:大阪中之島美術館
会期:4月25日〜7月20日
大規模改修を経た大阪市立美術館の再出発を告げる企画展。館の歴史とコレクションを物語という視点からとらえ直し、美術品が時代や人々の息吹をどのように語ってきたかをたどる。リニューアル後の館のアイデンティティを示す意味でも注目したい。
会場:大阪市立美術館
会期:4月25日〜6月21日
300点を超える作品と資料で、小林徳三郎の画業を初めて大規模に振り返る展覧会。魚や子供、風景といった身近な主題を温かく描きながら、同時代の前衛や舞台美術とも接点を持った画家の多面性が見えてくる。静かな親しみやすさのなかにある豊かさを再発見したい。
会場:ふくやま美術館
会期:4月11日〜6月7日
絵本作家として広く愛されるレオ・レオーニを、絵画、デザイン、出版文化を横断する表現者として見直す展覧会。影響関係にあったアーティストたちもあわせて紹介することで、20世紀の視覚文化のネットワークのなかにレオーニを位置づける。
会場:高知県立美術館
会期:4月24日〜7月2日
細見家3代が約80年をかけて築き上げたコレクションから、若冲、酒井抱一、鈴木其一、仏教工芸、茶の湯釜まで、京都美術の精髄をたどる展覧会。名品の豪華さはもちろん、コレクション形成そのものの物語も味わえる。
会場:九州国立博物館
会期:4月21日〜6月14日
アニメ、マンガ、ゲーム、オタク文化を吸収しながら、現代日本の感情や空虚さ、不安定さを描いてきたMr.の国内初となる大規模企画展。平面、巨大立体、映像、インスタレーションなど80点以上が集まり、スーパーフラット以後の日本のポップな表層と、その裏側にある孤独やレジリエンスが立ち上がる。
会場:福岡アジア美術館
会期:4月24日〜6月21日
"フィンランド・デザインの良心"と呼ばれるカイ・フランクの大回顧展。カルティオやキルタ、ティーマに代表される機能的で簡潔なプロダクトに加え、スケッチや映像資料から、その思想の全体像に迫る。美しさを装飾ではなく生活の倫理としてとらえたデザインの力を、いまこそ見直したい。
会場:大分県立美術館
会期:4月25日〜6月14日